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実績トピックス

i-Construction(アイ・コンストラクション)とは

i-Construction(アイ・コンストラクション)とは、国土交通省が推し進める「建設現場の生産性革命」のことです。
i-Construction は、「ICTの全面活用」「標準化と規格化」「施工時期の平準化」という3つの柱から構成されています。

背景にあるのは、建設現場で働く技能労働者の急激な減少。
もともと若年者の入職が少ない上に、今後10年間で約110万人(何と、全体の1/3相当!)が高齢化等により離職することが予想されています。
国土交通省は少ない人数でも建設現場が稼働できるよう「生産性革命」を推進しており、そのキーワードが「i-Construction」です。

くわしくはこちら→ http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000028.html

 


【アンドーのサービス】

アンドーは i-Construction の柱のうち、「ICTの全面活用」についてサービスを提供しています。
当社はこれまで、UAVを利用した3次元データを測量分野に応用してきました。
この技術と経験をもとに、「起工測量」「出来形管理」「帳簿作成」において、UAVや3次元データの活用サービスを推し進めています。

取組事例

現在、国土交通省で基準類が整備されているUAV及びレーザースキャナを使用した3次元計測においては、樹木等の遮蔽物の少ない裸地において、特にその力を発揮します。
高規格道路や河川、ダム等の裸地の多い施工現場ではICT土工を積極的に活用することができます。

ここでは、実施事例と精度検証についてご紹介します。
この事例では、中部横断自動車道工事において2.1haのUAV起工測量を実施しました。
この工事区間は斜面に草木が生い茂っていて、地上レーザーを使用しても高密度な地表面データの取得は困難と判断し、草刈りをした後にUAVによる高密度な点群データの取得を目指しました。

3次元測量への対応と検証

起工測量の測定精度は10cm以内とし、計測密度は50cm四方メッシュあたり1点以上としました。
また要求精度は「UAVを用いた公共測量マニュアル(案)第3編UAVを用いた応用測量」(H28.3国土地理院)に準拠し、地上画素寸法が1cm/画素以内となるよう飛行高度を40mに設定。
撮影基線が投射面に平行かつ直行することとし、進行方向のラップ率は90%以上、隣接コースとのラップ率は60%以上を満たすよう撮影を行ないました。
樹木の地表付近は撮影特性上データ密度が小さくなるため、独自にカメラを斜めに向けデータ補完を目的とした撮影も実施しました。

以上の計測したデータを基に、SFM ( Structure FromMotion)ソフトを用い、地形、地物等の3次元座標値を持つ点群データを復元します。さらに草木等のノイズを除去した点群データの画像が図3となり、拡大した図4を見るとデータが点群で構成されているのが見て取れます。

測量精度については、標定点14点、検証点10点を工事影響範囲を考慮して選点・設置。
さらに、独自に検証点を追加し、より詳細な精度検証を行いました(図5が各点の位 置図抜粋で赤字が標定点、緑字が検証点)。
点検結果はXYZ成分とも10cm以内に収まっていることが検証されました。

 


【更なるICT活用への取り組み】

UAV搭載型レーザースキャナでは、地表面点群データを効率良く取得することができます。
UAVレーザースキャナは、樹木のある場所や起伏のある地形でも上空から計測するため、効率良く地表面の点群データが取得可能となります。

従来のUAV写真測量では取得できなかった、樹木の地表部分や、草木の生い茂る地形では地表面データが取得可能です。
地上型レーザースキャナで届かない、起伏のある地形では、スキャナを何度も据え直して計測する手間を省略することができます。

図7と図8は実際の取得データですが、樹木の下の地表面データや、起伏のある地形でも均等にデータを取得できていることがおわかりいただけるかと思います。

今後、設計においても3次元の測量データ取得が必須になっていきます。
弊社は、新たな発想で3次元地形データの取得と利活用を進め、生産性・安全性を高めていくことに挑戦していきます。

 

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